レディオヘッド 『アムニージアック』 ナイヴズ・アウト 歌詞考察

歌詞考察
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レディオヘッドによる“ザ・スミス”ソング

“ナイヴズ・アウト”は、ザ・スミスが作った数々の名曲ように、美しさと不安感がメランコリックに咲いている。カタルシスはないかもしれないけれど、その花はボリス・ヴィアンが書いた小説のように、致命的に内側で咲く。

PVでは男女のカップルが虚像の中で殺し合い、手術台の上で横たわる人物は、自分の内部で起こっていることが把握できない。

これはいったいどういうことなんだろう?

Radiohead – Knives Out

ナイヴズ・アウト 和訳

知っておいてほしいんだ

彼はもう戻って来ない

僕の目を見てくれ

彼はもう戻って来ない

だからナイフを取り出して

その臆病者のネズミを捕まえろ

俯くな

口にそいつを突っ込んでやる

もしも君が犬だったなら

生まれた時に溺死させられていたはずなんだ

僕の目を見てくれ

それ以外に知る方法はないんだよ

僕が語っているのは真実なんだと

だからナイフを取り出して

彼を料理してやろう

頭を押し潰して

体ごと鍋にぶち込んでやれ

知っておいてほしいんだ

彼はもう帰って来ない

燻製にされ、冷凍されている

それでも、無駄にしてしまっては意味がない

だからナイフを取り出して

その臆病者のネズミを捕まえろ

頭を押し潰して

丸ごと鍋にぶち込んでやれ

Radiohead Amnesiac Knives Out 対訳:今井スミ

彼はもう戻って来ない

彼はもう戻って来ない

それはなぜか? 彼がもう死んでいるからだ。

ぼくたちは生まれたときから食い物にされている(燻製にされ、冷凍されている)。

気づいたときには手遅れなぐらいに、社会やシステムに取り込まれてしまっている。

この曲で描かれているカニバリズムの描写(彼を料理してやろう/頭を押し潰して体ごと鍋にぶち込んでやれ)は、人が人を食い物にしている現実を表しているものだと思う。

死にながら生きているような現実でぼくたちができることは?

真実を(自分が真実だと思うことを)話すことなのかもしれない。

僕の目を見てくれ
それ以外に知る方法はないんだよ
僕が語っているのは真実なんだと

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