美しい反抗
逆再生のシンセサイザーの上に、浮遊感のあるサウンドとトム・ヨークの美しい声が重なる“ライク・スピニング・プレイツ”
静謐で内省的な曲ではあるが、その声からは怒りがにじみ出ているように感じる。
この曲はルワンダ紛争について書かれた曲で、レディオヘッドは体制に対してとても美しいやりかたでノーを突き付けている。
ライク・スピニング・プレイツ 和訳
君が聞こえの良い演説をしている一方で
僕の心はずたずたに引き裂かれていく
僕をライオンの餌にするんだろ
微妙なバランス
こんなのは皿回しの皿のようにしか感じられない
僕が暮らしているのは実現不能な理想の国
こんなのは皿回しの皿のようにしか感じられない
僕らの死体が泥の川を流れていく
Radiohead Amnesiac Like Spinning Plates 対訳:今井スミ
僕らの死体が泥の川を流れていく
歌詞は簡潔で明瞭だ。
君が聞こえの良い演説をしている一方で
僕の心はずたずたに引き裂かれていく
この世界は支配している側とされている側がいて、為政者は口当たりのいいスピーチをする。それはぼくたちに、毒を食わせるためだ。
僕が暮らしているのは実現不能な理想の国
この地上にはユートピアはない。だからこそ我々は微妙なバランスで生活をしなければならない。
こんなのは皿回しの皿のようにしか感じられない
はっきり言ってこんな世界は茶番でしかないんだろう。だれかが仕掛けた茶番によって今日も(僕らの)死体が泥の川を流れていく。
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