サーストン・ムーア/オノ・ソウル 歌詞考察

歌詞考察
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サーストン・ムーアがオノ・ヨーコに捧げるロックナンバー

1995年、ソニック・ユースのサーストン・ムーアが自身初のソロ・アルバムを発表する。

『サイキック・ハーツ』と名付けられたこのソロアルバムはサーストン・ムーアの趣味が全開で、サーストンのアイドルのパティ・スミスが言及されたり(“パティ・スミス・マス・スクラッチ”)、最終曲が”エレジー・フォー・オール・ザ・デッド・ロック・スターズ”だったり、ロックとパンクへのシンプルな愛に貫かれたアルバムになっている。

そして、実験音楽の第一人者たるオノ・ヨーコに捧げられた曲がこの“オノ・ソウル”だ。

小野の魂……、このオノ・ソウルのPVにはオノ・ヨーコのアヴァンギャルドな作品『フライ(蠅)』が冒頭に差し込まれている。かっこいいPVなのでみんなに観てほしい!

Thurston Moore – Ono Soul

オノ・ソウル 和訳

Bow down to the queen of noise
ノイズの女王に頭を下げろ
Crayon eyes draw Boys
クレヨンみたいな眼差しが男たちを魅きつける
blood pour some of patti’s wine
パティのワインのように湧き出す血

Blood is love inside
血は秘めた愛情
Bow wow teeth makes on yr arm
お前の腕には噛まれた歯形
Crayon teeth draws blood
クレヨンみたいな歯が血を呼ぶ
Blood soaking up all the light
血は灯りをすっかり埋め尽くす
Soak me in yr life

おまえの命で僕を洗い清めて
‘cause you know
知っているから
Blood is gold
血はゴールド
And you go
おまえは行く
All the way
はるばると

The way is home
その先は家
Home is gold
家はゴールド
And you know
知っているだろう

Yr my soul
お前は僕の魂

Ono soul,Ono soul

オノ・ソウル、オノ・ソウル……

ONO SOUL THURSTON MOORE 対訳:染谷和美

ノイズの女王に頭を下げろ

曲は、かなりシンプル。ギターもドラムも特別なプレイは何もしていない。うっすらとノイズがオーヴァーダヴィングされていて、クールな楽曲に仕上げている。ソニック・ユースのソングライティングの骨の部分だけって感じ。

歌詞で歌われていることは、自分の出自についてだ。

パティのワインのように湧き出す血

血は秘めた愛情

知っているだろう

おまえは僕の魂 

オノ・ソウル、オノ・ソウル……

「俺の血はパティ・スミス(ニューヨークパンク)で出来ている。そして俺の魂はオノ・ヨーコ(実験音楽)だ」

と言っているわけだ。

サーストン・ムーアはその後も、バンドやソロで様々な楽曲を発表していくんだけど、この”オノ・ソウル”が入っているファースト・アルバムが一番パンク小僧していてぼくは勇気が出る。

「俺の宗教はビートルズだ」と言ったのはどっちのギャラガーだったか……とにかく、誰もが信じる者が必要なんだ。

サーストン・ムーアはノイズの女王たるオノ・ヨーコに信仰を誓っている。

ノイズの女王に頭を下げろ

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