ヒラノケイゾー

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小説 『万華鏡』2話 ヒラノケイゾウ

『万華鏡』②  美保さんと最後にふたりきりで会ったのは新大久保の寂れたホテルの一室だった。  新宿東口を出てすぐのジャズバーで久しぶりに会った美保さんは最近創刊された音楽雑誌を刊行している出版社の名前を挙げ「小説を書いてみない...
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小説 『万華鏡』 ヒラノケイゾウ

『万華鏡』①  リビングでトーストを噛りながら斜め読みをしていた朝刊の小さな記事に目が止まる。 中堅の出版社が主催する文芸の新人賞の結果を知らせる、その記事の中にかすかに記憶に残る名前があった。 ふいに彼女と交わしたいくつかの言葉が...
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